幼児教育・初等教育
日本人児童対象 2009年5月現在

  幼児教育・初等教育に関する大蔵の考え方

 文科省の研究委嘱で開設していた国際学級を閉鎖したあとは、(財)波多野
ファミリスクールの理事主管として幼児教育や初等教育の統括をしています。
責任者としてどんな考えでこれらの教育を進めようとしているのかをお伝えし
ます。


1.はじめての教室〜3歳児コースの「特別保育」を担当しています
    現代社会を生き抜くためには、もはや「幼児教育」の知見だけでは対応
   しきれません。いろいろな教育の知見を総合することが必要です。波多野
   ファミリスクールでは、1・2・3歳児を対象とした「はじめての教室」を開いて
   いますが、その教室で、専門の言語教育の知見を取り入れたほか、理科な
   どの教科教育の経験も生かした幼児教育しています。その特徴を端的に
   表しているのが3歳児に行っている「特別保育」。国際学級の同僚だった
   教育理論の専門家 高田先生、デザイナーとしても活躍している上村正人
   恵子両先生と力を合わせて繰り広げているこの保育。毎回、子どもたちを
   驚きと感動の世界へと誘っています。
    このような考え方は多くの保護者の方の賛同を得ることができ、この教
   室には現在150人以上の幼児が。1歳児コースでは入室待ちの人が30人
   も出た(07年度)ほどです。


2.言語力UP教室〜教案作成アドバイスをしています
   「体験」⇒「思考」⇒「発信」。国際教育を専門にしている先生は、どこかで
   このフレーズを耳にしたことがおありでしょう。そう。文科省の「JSLカリキュ
   ラム(日本語を第2言語とする子どもへの日本語指導カリキュラム)」の基本
   理念です。JSL本会議委員としてカリキュラム開発に関わった大蔵の経験
   を3歳〜5歳の言語教育に生かしています。子どもなりの論理的思考力が
   育ってくる4歳前後に、論理的思考力を育てるという自覚をもった教育が
   必要だと感じ、7年前にこの教室をリニューアル。35人だったこの教室も
   今では100人を超える規模になりました。私の講演を聞いてこの教室の
   講師に応募してくれた先生もいます。都内の国際学級で講師をしている
   先生、腕に覚えがあるという方は応募してみませんか。


3.発信力UP教室〜クラスを受け持っています
   これは小学生を対象とした作文教室ですが、「思考力を鍛える」という点で
  上記3教室と同じ理念で貫かれています。「五理夢中」と銘打って「物理・数理・
  心理・地理・法理」の5つの「理」を話題として取り上げ、子どもたちに「考える」
  習慣をつけさせようという教室です。子どもたちは科学者になったり裁判官に
  なったりして、毎回、難問に取り組んでいます。指導は国際学級主任だった
  高田先生と一緒におこなっています。


4.体育教室〜教案作成アドバイスをしています
   2歳児〜年中児のクラスの教案作成をしています。「縄」を使った運動、
  「マット」を使った運動。「棒」を使った運動。「ボール」を使った運動といった
  切り口で、幼児期に身につけさせておきたい運動能力の基礎を、幼児教育や
  「体育教育」とは少し違った視点(人が新しい環境に適応していくための能力
  開発という視点)から指導案を各100案作成。国際学級の主任だった高田
  先生がそれを論理的に組み立て、体育の先生が実行するようにしています。
  (年長児から小学生までは器械体操の専門家が指導しています。)


5.剣道教室〜教えてもらいながら教えています
   平成20年度までは、三島由紀夫に居合と剣道を教えていたという八段の
  先生に子どもたちと一緒に稽古をつけていただいてきましたが、平成21年度
  からは実業団の剣道部の方々に指導をしていただいています。一時期、私
  自身の多忙で剣道教室を閉じようかと考えたこともありましたが、男の子に
  シャキッとしてほしいという思い(男尊女卑?大蔵は意外と封建的な人間なん
  です)から続けています。日ごろ、教員研修会の講師や管理職として職場で
  偉そうなことを言っている私も、毎週土曜日は初心者として稽古に励んでい
  ます。
   

 波多野で関わっている教育の数々、どれも国際学級の担任をしていたときの
経験が基になっています。日本語が全く分からない子どもが、算数や数学などの
各教科の授業を理解していくにはどうしたらよいか(⇒思考力)。友達をつくり、イジ
メに遭わないようにするにはどうしたらよいか(⇒強い心と体)。限られた語彙を
駆使して「面接・作文」の高校入試を突破するにはどうしたらよいか(⇒応用力)。
毎日これらの力を伸ばすために難題に取り組んできた国際学級の研究と実践の
成果は、国際適応教育だけでなく、全ての教育に通じる「真髄」だと思っています。



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